那須川天心、ボクシング進出の可能性「頭にはあります」

3ヵ月のインターバルを経て9月8日(土)から再始動したAbemaTVのレギュラー番組「VS那須川天心」。この2ndシーズンでは、那須川がボクシングに“ガチ”で挑戦するという。ボクシングの試合は、ある程度目を通しているという那須川。番組開始前の取材で好みの選手はと聞かれると……。


「引退されましたが山中慎介さん、それから井上尚弥選手の試合はけっこう見ますね。やっぱり倒す選手、自分とスタイルが似ている選手は気になります。山中さんはストレートも強いし、『どうやって打ってるのかなあ』と考えながら。井上選手は、全てが強いですよね。『彼のテクニックをキックに生かせられないかなあ』とか思いながら見てしまいます。あとは、『戦ったらどうなるだろう』とか。えっ? いやいや、今はまだ勝てないです(笑)」


ここで名前の出た山中慎介とは、以前から交流がある。那須川は、“神の左”と呼ばれる必殺パンチを持つ山中の、あるひと言に感銘を受けたのだという。


「以前に帝拳ジムでお話しさせてもらったこともあって、同じサウスポーだったし、スタイル的にもすごく好きで。トレーナーさんにもちょっと練習を見てもらったりしました。山中さんは、相手からどんなに研究されても当てるじゃないですか。『どうして当たるんですか?』と聞いたら、『いくら研究してきても、実際に対峙してないから当たるんだよ』って言われて、『すげえ!』と思って。それから、自分もそう思って臨むようになりました」


ちなみに外国人ボクサーでは、どんな選手が好きなのだろうか?


「うーん、誰だろう……ブライアン・ホークはすごく好きですけどね。あ、『はじめの一歩』なんですけど(笑)。モデルになっているナジーム・ハメド(超変則的スタイルで“悪魔王子”の異名を取ったボクサー)が好きってわけではなくて、キャラとして好きというか。実在のボクサーでは、ロマチェンコはすごいなと思いますね。反応がいいし、ステップがすごい。ああいう技術も取り入れられたらと思います」


さて、那須川はこのボクシング修行の先には、何を目指そうとしているのか?


「この機会を生かして実力を見極めて、今後を決めていきたいですね。僕は『誰も成し遂げてなかったことをやっていきたい』というのが一番にあるので、ボクシング進出という可能性も頭にはあります。だから今回の修行でも、日本人選手とはもしかしたら対戦の可能性があるかもしれないので、手合わせしたいとは思ってないんですよ」


だが現状では、キックやMMAとプロボクシングを同時にやるのは日本では不可能だ。タイなど海外では認められているところもあるが、日本ではライセンスが発行されない。


「日本で両方やれたら、一番理想的ですよね。何か可能性を探りたいですし、それ以前にボクシング界から『ぜひ出てくれ』と言われるまでになれればいいかなと。そうなれるように頑張りたいですね。何をやっても強いって、すごいじゃないですか。両方でチャンピオンになれれば、すごく夢がありますよね」


と、壮大な夢を語った那須川。そんな彼の目の前には、MMAの強豪・堀口恭司との大一番が控えている。また、大晦日にはキックトーナメントも予定されている。そこに向けても、このボクシング修行は大きな意味を持つ。


「ボクシング技術のフィードバックはできると思います。上の階級の相手でも、技術を覚えていけば一発で倒せるパンチも打てるようになると思うので、いいタイミングだと思います」


ボクシング修行を経た那須川は、どこまで強くなるのか? そして今までを越えるような衝撃KOシーンを見せてくれるのか? ボクシング技術をも吸収した“神童”のさらなる進化は、日本格闘技界をもっともっと盛り上げてくれるはずだ。

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