大ヒット映画「カメラを止めるな!」殺法 DDT竹下幸之介、急きょ復帰戦で謎の新技炸裂

DDTのゴールデンタイム・レギュラー生中継大会「DDT LIVE! マジ卍」(9月11日、新木場1st RING)で、トップレスラーの1人である竹下幸之介が復帰を果たした。

(突然の復帰戦で竹下はジャージ姿。9.23後楽園大会ではチームメイトの勝俣も戻ってくる)

(C)DDTプロレスリング


肩の負傷で欠場中だった竹下は、9.23後楽園ホール大会での復帰が決まっており、コンディションを高めている最中だった。この日は番組の解説を担当していたのだが、急きょ試合に出ることに。


リング上では竹下のユニットALL OUT(彰人&飯野雄貴)vsDAMNATION(遠藤哲哉&マッド・ポーリー)が行なわれていたのだが、DAMNATIONの仮マネージャー・島谷常寛の介入により反則決着。さらに島谷は中継ゲスト、女優の中村静香さんとの「絡み」も要求したため、それを遮った竹下も加わっての6人タッグマッチが実現した。竹下は肩の回復状況も問題ないという。


とはいえ予定外の復帰戦、ぶっつけ本番であり、コスチューム姿ですらない竹下は肩を集中攻撃される展開。そんな苦しい闘いから救ってくれたのが映画だった。

(プロレス界屈指とも言えるフィジカルから繰り出す「ポンッ!」で島谷の技から脱出した竹下)

(C)DDTプロレスリング


島谷がバックから飛びつき、フォールを狙う「逆打ち」を仕掛けたところで、竹下は「ポンッ!」という声とともに勢いよく一歩踏み出し、両手を上げて技から脱出。そこから十字架固めで島谷から3カウントを奪ってみせた。


この「ポンッ!」は、低予算のインディー作品ながら拡大公開され、大ヒット中の映画「カメラを止めるな!」に登場して大きなインパクトを残す護身術。「最近(「カメラを止めるな!」を)見たばっかりだったんですよ。最後はちょっと形が崩れましたけど、勝ててよかった」と試合後の竹下は語った。映画の構成そのものが面白さにつながっているため詳細については触れないが、ともあれ「カメラを止めるな!」現象がマット界にも届いているというわけだ。


竹下は高校生でプロデビュー、KO-D無差別級王座最多防衛記録を持ち、日体大卒で卒論のテーマがジャーマンスープレックスの研究というエリート・アスリートレスラー。同時に幼少期からのスロレスマニアであり、大の映画ファンでもある。かつてアントーニオ本多らと組んでいたユニット「ハッピーモーテル」のネーミングはウェス・アンダーソン監督の長編デビュー作「アンソニーのハッピー・モーテル」から。


映画好きとアスリート性とプロレスマニアぶりが合致し、テクニックへの常人離れした探究心も相まっての「カメ止め」殺法。竹下らしい勝利で復帰を飾ると、9月23日の後楽園ホール大会では彰人、勝俣瞬馬と組んで葛西純&サブゥー&Xと対戦する。こちらもノーカット生中継でご覧いただきたい。


文・橋本宗洋

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