「格闘技なかったら懲役。だから本気だし、命がけ」芦澤竜誠のファイター哲学とは

現在のK-1戦線で、試合ごとに注目度を高めているのが芦澤竜誠だ。


小会場である新宿FACEで開催の「KHAOS」から叩き上げ、6月にはK-1のフェザー級王座決定トーナメントでベスト4に。9月24日のさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ大会では因縁の相手である小澤海斗と一騎打ちを行なう。歯に衣着せぬビッグマウスで話題を呼び、練習時間が短いと公言する芦澤。そのファイターとしてのスタンスを語ってもらった。


――K-1で活躍するようになった芦澤選手ですが、KHAOSにも参戦しています。いわば叩き上げですよね。


芦澤 ていうより、俺はまたKHAOS出たいですよ。KHAOSよりKrushが上とか、K-1が上っていう感覚がないんで。出たいリングに出るだけだし、新宿FACE好きなんですよ。お客さん近くて最高じゃないすか。


――K-1では、フェザー級トーナメントでベスト4という結果を残しました。


芦澤 チャンピオンにならなくてよかったですよ。勝ってたら、たぶん調子乗って練習まったくしなくなってた。負けたことで「あぁ、あとこれやれば勝てんじゃん」っていうのが分かりましたね。(トーナメント準決勝で敗れた相手)西京(春馬)とも次やったら間違いなく勝つし。あと決勝見たら「あんなんが世界のレベルか」って思いましたよ。俺はベルトにはもともと興味ないんですよね。世界に出て行きたいんで。


――練習時間が短いと公言してるのも含め、規格外なところがありますよね。


芦澤 あぁ、練習は本当に1時間半とかしかしないですよ。だって試合時間が短い競技じゃないですか。サッカーみたいに90分やるわけじゃないんで。


――トーナメント3試合、すべて延長までいったとして最大12ラウンドですか。


芦澤 基本的に30分追い込んで、全力でできればいいと思いますよ、練習では。あとテクニックは俺、頭の中でできるんで。だから他の選手はテクニックも合わせて5時間、6時間って練習するんですけど、俺はテクニックは頭でやって、ジムでは1時間半、息を上げる練習してるんです。だから誰よりも密度が濃いと思いますよ。


――テクニックの反復練習が必要ないと。


芦澤 映像とか見て、頭で理解するとできちゃうんですよ。練習量が多いヤツはそれができない。頭悪いんですよ(笑)。2部練で他のジム行くヤツとかもダメだと思いますね。一人の人にしっかり教わるのが一番いいのにって。ジム変えて練習するとかバカかよって。


――それだけ、ジム(K-1ジム総本部)の梶原龍児代表を信頼してると。


芦澤 俺は龍児さんの言うことだけ聞いとけばいいと思ってますね。俺のことうまくコントロールしてくれる感じで。無口でクールだから余計怖いし。あの人が大声で怒鳴ってるのとか見たことないですもん。今、龍児さんから教わってることがあって、それがなかなか難しいんですよ、練習するのめんどくさいし。でもちょっとずつやってるんで、それができるようになったらマジで強いですよ、俺。


――そういう真面目なところもあるぞと。


芦澤 でも気分が乗らなかったらスパーリングもやらないし、30分くらいで練習切り上げちゃう時もありますね。あと二日酔いの時は練習しない。できるだけ効率よくっていうか、練習しないで強くなる方法を考えたいんで。2日で1時間半とか、それくらいにしたいんですよ。ほんとに練習嫌いなんで。闘うのは好きですけど、練習は嫌いなんですよ。


――好きなのは試合だけという。


芦澤 逆に試合してないとダメですけど。格闘技がなかったら、試合してなかったら、俺たぶん懲役行ってますよ(笑)。周りからも言われるんですけど、リング以外で闘っちゃうんで。そういう意味で、俺は格闘技に救われたんで。だから本気だし、命がけですよ。

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