東京女子プロレス、4年ぶりの福岡大会は大成功!メインで凱旋マッチの王者・山下実優が最多防衛記録を更新

DDTグループの中でも急成長中を見せている東京女子プロレスが、10月14日に福岡の沖学園ドームで興行を開催した。

(フィニッシュ前、アティテュード・アジャストメントを仕掛ける山下。試合後は好敵手となったプリシラへの感謝も語った)

(C)DDTプロレスリング


東京女子の福岡大会は、旗揚げ1年に満たなかった2014年の9月以来。当時は選手の数も少なく、全3試合というラインナップだった。


そこから選手、観客数ともに増やし、後楽園ホールを超満員にする力をつけての福岡再上陸。今回は初開催の会場に主催者発表で384人(満員)の観客を動員したから大成功と言っていい。その多くは東京女子プロレス初観戦だったようだ。


この大会は福岡出身の山下実優、伊藤麻希にとって凱旋興行でもあった。伊藤は前大会にはアイドルとして出演し、今回は選手として試合に出場。また山下は、前回は団体になかったチャンピオンベルト(TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス)を巻いての登場だ。

(大阪での前哨戦では山下に勝利しているプリシラ。今後も東京女子で見たい選手だ)


メインイベントは、山下vsプリシラ・ケリーのタイトルマッチ。プリシラはWWEの女子トーナメントにも参戦するほどの実力とゴス系の濃いキャラの持ち主で、前日の大阪大会ではタッグマッチながら山下から直接勝利を挙げている。


「地元だし、相手が外国人なので負けたらベルトが海外に流失してしまう」という二重の緊張感の中で試合を迎えたという山下。アメリカの選手とのリズムの違いも攻めあぐねる要素になったようだ。しかもプリシラは王座戦にいつも以上の集中力を発揮。蹴り技でもグラウンドでも一つ一つの重さ、的確性が増していたように見えた。


それでも山下は空手ベースの蹴りで局面を打開。プリシラが得意とするコーナーからの変形ネックブリーカー「アスティーオパローシィス」も、ロープに駆け上がっての蹴りで迎撃していった。


最後も頭部にキックを集中させる非情な攻撃からアティテュード・アジャストメント、そしてランニング・ニー「クラッシュ・ラビットヒート」を決めて3カウント奪取。8月の優宇戦で、優宇が持っていた最多防衛記録を抜いた山下は、さらにその記録を「6」に伸ばした。

(王座防衛を果たした山下は福岡での定期開催をアピール)

(C)DDTプロレスリング


試合後には「これからは毎年、福岡に帰ってきたい」、「東京でももっと頑張るし、いろんな地方で試合ができるように」と野望を語った山下。防衛ロードに関しては「どっしり構えて(挑戦者を)待ってます」。現在の充実ぶりからして、山下のテーマは「誰に勝つか」ではないのだろう。誰が相手でも観客を満足させ、団体をさらに成長させていく。それが一期生にしてエース、王者の仕事であり、今の山下はそれができるだけの力量と貫録を感じさせる。


山下の次の舞台はDDT両国国技館大会(10月21日)。上福ゆき、白川未奈と組んで坂崎ユカ&瑞希&中島翔子と対戦する。東京女子の魅力をアピールする絶好の機会。ここでも、成長した姿を東京女子ファン以外の観客にも見せてくれるはずだ。


文・橋本宗洋

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