「ああいうヤツが一番腹立つ」「賞金100万円を試合に賭けろ」“カリスマ”佐々木大輔、DDT総選挙1位・高梨を張り手!早くも因縁勃発

DDT恒例の「ドラマティック総選挙」開票イベントが、10月30日に新木場1st RINGで行なわれた。

(DDTを支えてきた両者が後楽園のメインで激突する)


個人部門1位に輝いたのは高梨将弘。ユニット部門でも所属する「酒呑童子」が1位となり、高梨は2冠達成だ。個人部門の中間発表では常に伊藤麻希に続いての2位だったが、最後に大逆転を果たした。“技巧派バイプレイヤー”的なイメージのある高梨だが、文字通りドラマティックな1位獲得だ。


ユニット部門の表彰では、KUDOが「一緒に闘ってくれた」と赤井沙希もリングに呼び込んで記念撮影。こうした結束力が酒呑童子の魅力だろう。現在はチームとしても個人でも無冠の酒呑童子だが、逆に言えば勝っても負けても、前座であってもなすべき仕事をきっちりしてきたことが評価されたのではないか。


中でも高梨は、7月の自主興行が自身のキャリアとDDTの歴史を重ね合わせた内容もあって高い評価を得ていた。新世代が台頭し、サイバーエージェントグループ入りするなど変化していくDDTにあって、オールドファンの琴線に触れるのが高梨の存在だ。


また団体から酒呑童子解散の打診があったことを明かしたり、マッチメイクの矛盾をインタビュースペースで指摘するといった気骨も。普段はバイプレイヤーだからこそ、ファンの気持ちに寄り添えるという部分もあるだろう。


「何で自分が1位なのか、一番理解できないのは自分」としながら、その責任にも自覚的だった高梨。酒呑童子が無冠であることにも自ら言及していた。

(ユニット部門の表彰には、もはやメンバーと言ってもいい赤井沙希も呼び込まれた)


1位の特典は団体の頂点・KO-D無差別級王座への挑戦だ。高梨は11月25日の後楽園ホール大会で王者・佐々木大輔に挑戦する。


何度も交わってきた佐々木と高梨のレスリング人生。今回はそのピークと言えるものになるかもしれない。両国国技館大会でベルトを獲った佐々木と、総選挙1位になった高梨がメインで闘うのだ。“大社長”高木三四郎曰く「最高の技術を持った2人の対決。絶対に外れはないですね。面白くないわけがない」。


高梨自身、佐々木を「誰よりも凄い男」だと認めている。しかし“カリスマ”佐々木は感傷を一切拒否。リングに上がると「伊藤(麻希)が1位になった時のコメントしか考えてなかったんでそれ言うぞ。……近くで見ると可愛いな」と顔を寄せて張り手。さらに1位の賞金100万円を試合にかけろと要求する。ちなみにその理由は「キャッシングとリボ払いがもうすぐ限度額」のため返済にあてるという。総選挙1位の名誉もタイトルマッチの威厳もまるで関係ない“カリスマ”なのだった。

(佐々木の挑発に高梨も張り手。一気に緊張感が高まった)


リング上で高梨もビンタを返し、対決ムードが強まったこの王座戦。佐々木には両国での男色ディーノ戦を前に語ったように「最前線で体を張ってるのは(佐々木のユニット)DAMNATION」という自負がある。だから「総選挙の時だけいいこと言う」酒呑童子、高梨が気に入らない。「ああいうヤツが一番腹立つんだよ。この1年、アイツら何をしてきたんだ? 俺は都合のいいことなんか言わねえ。実力だけを見せてやる」。


だが高梨も、無冠とはいえ何もしてこなかったつもりはないし、総選挙1位の自信とプライド、責任感がある。そして重要なのは、ネームバリューやイメージ的には“渋い”この対戦をより広く届けることだ。


「毎年、総選挙は盛り上がるけど、総選挙興行の後楽園ホールはいつも入りがイマイチじゃねえか? 佐々木vs高梨で超満員にしてやるよ!」


そうアピールした高梨。“DDT=バラエティ色”というイメージを持っている人にこそ見てほしい、まさに最高峰のタイトルマッチだ。


文・橋本宗洋

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