結末は感動の復活か、残酷な現実か?キャリア16年、35歳ベテラン・山本真弘がKrush10周年記念大会メインで復活へ

K-1に連なる闘いとしても知られる立ち技格闘技イベントKrushが、11月21日に10周年記念大会を開催する。会場はもちろん後楽園ホールだ。

(「Krush.95」大会ポスター。Krushを支えてきた選手の一人、寺崎直樹の引退式も行なわれる)


Krushは全日本キックボクシング連盟の一大会として2008年11月8日にスタート。ヒジなしルールを採用し、各団体の強豪が参戦して話題となった。そこからシリーズ化し、単独イベントに。新生K-1旗揚げも、Krushの盛り上がりと選手層があってのことだった。


11.21「Krush.95」で10周年のメインイベントに登場するのは山本真弘だ。Krush第1回大会にも出場したベテラン選手で、別のリングに移ったこともあったが「宮田さん(宮田充プロデューサー)と仕事がしたい」と戻ってきた。


数々のタイトル獲得、トーナメント制覇の実績がある山本。2009年のKrushライト級GPでも優勝している。スピードとテクニックを駆使したファイトスタイルは唯一無二と言っていい。だが、現在は新世代の台頭に押され連敗中。復活を期しての記念大会登場は、自身の「仮にケガをしていたとしても出たかった」という強い思いによるものだったそうだ。


連敗中でも「現役である以上は試合をしてナンボ」という山本はキャリア16年、35歳の今でも格闘技に対する情熱が衰えていないという。曰く「若い選手と熱量の違いは感じます」。卓越した技術とセンスの持ち主である山本だが、長く闘い続けることでその精神性も目立つようになってきたと言える。


今回、対戦する里見柚己は20歳。Krushの歴史を感じさせる新旧対決だが、山本は「やることは同じ」だという。


試合に向けた公開練習では、かつてのライバル、山本元気と練習。Krush第1回大会のメインイベントに登場したのが山本元気だった。山本真弘、山本元気、前田尚紀、石川直生の「全日本キック四天王」を覚えているファンもいるはず。


宮田プロデューサーの発案だったというこの公開練習で「いい刺激をもらいました」と山本真弘。ミットを持った山本元気は「(連敗中でも)全然腐ってない。きっかけがあればまた強い山本真弘になると思います。俺がミット持ったんだからハンパな試合はしてほしくないですね」とエールを送った。


10周年興行で、単に懐かしさを打ち出すのではなく、若い選手との対戦で「生き残り」の厳しさを感じさせるのはKrush流、宮田流マッチメイク。かつてその中を勝ち上がり、トップになったのが山本真弘という選手だ。待ち受ける結末は感動の復活か、残酷な現実か。

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