想像を超えるせめぎ合い!山本優弥の愛弟子・渡邊俊樹、元王者・牧平圭太からダウン奪う大善戦

「Krush.95」後楽園ホール大会(11月21日)のセミファイナルは、キャリアに差のあるマッチメイクだった。

牧平圭太は元Krushウェルター級王者で29歳。34戦のキャリアを持つ。今回は王座奪還に向けての再出発マッチだ。対する渡邊はキャリア6戦(1勝5敗)。


これだけの差がある試合は、牧平の再起戦でなければ組まれなかっただろう。ただこの試合には、ドラマ性があった。


渡邊が所属しているのは優弥道場。その代表、つまり渡邊の師匠は中量級の名選手だった山本優弥氏だ。


その山本の広島時代の後輩が牧平。Krushのタイトルマッチで両者が対戦したこともある。


牧平にとっては、兄貴分が育てた選手との対戦。渡邊からすると「師匠に勝った男へのリベンジ」を狙うシチュエーションだ。そんなエモーショナルなマッチメイクが、選手のモチベーションを左右してもおかしくはない。


実際、渡邊の頑張りは予想以上。牧平が得意とするローキックを打ち込まれながらも攻撃を出し続け、パンチをヒットさせて1ラウンドにダウンを奪った。


想像を超える展開に場内はヒートアップ。両者の攻防にもさらに熱が入っていく。牧平は必死さのあまり相手に組みついてしまい、たびたびレフェリーの注意を受けるが、かまっていられないといったところか。


そして乱戦の中で、今度は牧平の左ハイキックが決まり渡邊がダウン。これでポイントで互角となり、最終3ラウンドも牧平が振り切って判定勝利を収めた。キャリアの差からすれば、驚くばかりの大接戦だった。


試合後の牧平は、渡邊について「山本優弥さんのハートを背負ってきたんだなと感じました」とコメント。敗れたとはいえ、渡邊にとっても浮上のきっかけになりうる試合だった。勝った牧平は、これがベルト再戴冠に向けての第一歩。この試合を経て、それぞれが新たなドラマを紡いでいくことになる。

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