グラドルレスラー・白川未奈、「二刀流でトップに!」決意と成長を語る

プロレスファンとして知られるグラビアアイドル・白川美奈がレスラーデビューを果たしたのは、今年8月のことだった。舞台はベストボディジャパン(BBJ)プロレス旗揚げ戦。肉体美を競うコンテストの団体がプロレスにも進出した異色のイベントだ。

(「グラマラス・ストロング・スタイル」を掲げ、本気でプロレスに挑む姿が支持されている白川)


デビュー戦を終えるとメキシコ遠征、DDT両国国技館大会出場、さらに11月からは東京女子プロレスにレギュラー参戦とプロレスの道を突き進んでいる白川。深夜までプロレスの映像を見て研究し、道場での練習は週5回。驚くほど本格的な取り組みぶりだ。


現在は毎週、試合があり「ダメージが抜けないですね。毎日ボロボロになってます」と言う。しかし「なまけようと思ったら簡単なんですけど、プロレスを始める時に“やり切る”って決めたので。今はきついですけど修行の時だと思ってます」。


プロレスファンでプロレスラーへのリスペクトがあるからこそ、レスラーになるのは一大決心だった。そして実際にリングに上がってみると、前以上にプロレスが好きになっていった。当然、中途半端なことはしたくない。


BBJプロレスはこれまで2大会。12月26日の新宿FACE大会が3回目となる。決して大会数が多くないだけに、東京女子で得る経験値は貴重だ。


「試合して始めて分かることが多すぎますね。試合と練習はまったく違います。相手が出してくる力も尋常じゃないですし。相手に経験値の違いを見せつけられて、毎週悔しい思いをしてます。だから練習も頑張れるんですけど」


練習の成果は確実に試合で発揮されている。ロメロスペシャル、インプラントDDTといった技が一つ一つ正確に決まるようになり、そのことで試合運びにも落ち着きが出てきた。


「前とはウェイトトレーニングのやり方も変わりました。ロメロスペシャルを決めるためにレッグプレスという種目の重量を上げたり、インプラントDDTは踏ん張る力が重要なのでスクワットとか。技から逆算してウェイトをやってます。完全にプロレス用の体作りをするようになりました」


以前からトレーニングはしていたし、ベストボディジャパンのコンテストにも出場。しかしグラビアやコンテストのための「きれいな体」とは根本的に目指すものが違ってきたというわけだ。


「実はそこは悩みどころでもあるんです。私はグラビアでもプロレスでも、二刀流でトップを取りたいので。でも今はプロレスで行けるところまで行かないと」


東京女子プロレスにはキャラが濃い選手が多いだけに「どうしたら埋もれずにやっていけるか」を常に考えているという。トレーニングでつけたパワーは、そのための武器でもある。


「東京女子プロレスにはアイドル、タレント活動をやっている選手も多いので。その人たちにレスラーとしてもタレントとしても負けたくないって気持ちは強いです。私は私で泥水すすってやってきたという思いがありますから」


負けたくないという気持ちが力になっているという白川は、東京女子プロレスの旗揚げ5周年記念大会(12月1日、新宿FACE)で“筋肉アイドル”才木玲佳と対戦する。プライベートでは仲がいい2人の、初のシングル対決だ。白川曰く「本当に望んでいたカードです」。

11.24東京女子プロレスでは才木、ラクと組んで勝利。才木の3カウント奪取をアシストした。「リングで手をあげられる高揚感は凄い。タッグでこれならシングルで勝ったらどれだけなんだろうって思います」(白川)

(C)DDTプロレスリング


白川のデビュー戦ではタッグで対決、才木が勝っているが「タッグとシングルでは全然違うと思いますし、私だってレベルアップしてる。仲がいいし、リングの上では先輩としてリスペクトしてますけど、だからこそ負けたくないんです」


この才木戦、レスラーとして初めての“中間テスト”といったところか。デビュー戦では短時間しか上げられずに悔しい思いをしたロメロスペシャルを、今度は完璧に決めたい。


12月26日、誕生日当日にはBBJプロレスで大畠美咲とのシングルマッチも。この一か月は、白川にとって大きな試練であり成長のチャンスだ。


文・橋本宗洋

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