死闘・オブ・死闘!史上最高のぶん殴り合い 「ONE年間ベストバウト」オングラ・エヌサンvs長谷川賢が選出

「ONE Championship」は年間ベストバウトとして、6月のミドル級タイトル戦・オングラ・エヌサンvs長谷川賢戦を選出した。

事前に選出されたのは、その他に、リー・カイウェンvsエミリオ・ユールシア、ダニー・キンガドvs若松佑弥、ケビンベリンゴンvsビビアーノフェルナンデス、エドゥアルド・フォラヤンがアミール・カーンの5試合。選ばれたのは、ONEのチャトリ・シットヨートン代表も「ONE史上最高の試合」と最大の賛辞を贈ったエヌサンvs長谷川戦だった。改めて試合を振り返ってみよう。


エヌサンの地元ミャンマーのヤンゴン・トゥウンナ・スタジアムでの試合は360度「アングラ・コール」に支配された長谷川にとっては完全アウェイ。1ラウンドの序盤こそ両選手の蹴りや左右の打撃を探り合いつつも、長谷川がロー、エヌサンが右ミドルと強烈な1発をそれぞれ当て4分を消化。残り1分を切ろうというときにエヌサンが強烈な右を一発当てると長谷川も右で対抗、長谷川が蹴りでスリップするヒヤリとする場面もあったが1ラウンドを終了。


2ラウンドに入ると、両者が高いスキルをいかんなく出し切るスリリングなスタンドでの打ち合いが開幕する。やや下がり気味にエヌサンのプレッシャーをかいくぐり隙間をかいくぐるように強烈な打撃を見せる長谷川、対して手数よりも1発の威力のエヌサン。2ラウンド後半は長谷川が、フラッシュ気味のダウンを奪うなどあと一歩まで追い込む場面もみられたが、地元の声援を受けエヌサンも苦しい局面をこらえた。


3ラウンドも、序盤は長谷川が優勢、しかしフラフラになりながら戦意を失わないエヌサンの強烈な1発1発も確実に効いている、両者崩れるようにグラップリングへの展開に入るシーンもあったが、信じられない精神力をみせ再びスタンドでの打ち合いに戻り、両者譲らず2分間に渡りお互いの打撃を受けつつも譲らない。残り一分で長谷川が右目をカット、エヌサンの両目もドス黒く腫れ上がるも、両者の壮絶な打ち合いが続く。


4ラウンドになり両選手スピードを失いつつあるがやはり手は止まらない。序盤、中盤にテイクダウンで上を奪い合うシーンもあったが、最終的には立ち上がり殴り合う。エヌサンも足払いからバックを取りフィニッシュを試みるが、気力は残っていない。


5ラウンドは、気力と気力の勝負。エヌサンもスピンキックなどとどめの1発を狙い、バックを狙うが、スタンド戦に持ち込む。残り2分エヌサンが勝負にでる。ボディ脇への右ミドル、スーパーマンパンチ、左のヒザ、右ストレート、ボディ、アッパーと落ち着いて連打を決め残り1分43秒の場面でついに長谷川が力尽きた。


試合後に王者のエヌサンは「みなさんがどのように評価するかわからないが、私にとって楽しい戦いだったし、何よりもこのような試合をすることが好きだ」と振り返っている。長谷川も敗れはしたものの、試合後にはSNSや各メディアなどでこの試合での詳細な戦術や相手の分析、そして次に向けての手応えを明かしている。


そして、ONEが誇る2018年の名勝負・オングラ・エヌサンvs長谷川賢戦が2019年3月東京で再び実現することになった。前回は国民的英雄を前に完全にアウェイゲームだった状況だったが、今度は長谷川のホームである日本での対戦となる。壮絶なベストバウトをくぐり抜け、より高いレベルで再演されるリマット「エヌサンvs長谷川2」に期待したい。

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