チョップ強化、肉体改造、嘘泣き…アプガ(プロレス)、強化特訓から単独ライブ、そして1.4へ!

DDTとアップアップガールズ(仮)の合同企画として結成された“歌って踊って闘える”レスラー兼アイドルグループ・アップアップガールズ(プロレス)が、リングデビュー1周年を迎えようとしている。デビューしたのは2018年1月4日の東京女子プロレス・後楽園大会、2019年の1.4にも、恒例の後楽園大会が開催される。メンバー4人がタッグで対戦したデビュー戦に対し、今回は4人でのチーム結成だ。

(ネット配信番組では「番組中に単独ライブのチケットが売れたらパンストかぶります」とアピール、無事にチケットが売れたため躊躇なくパンストを被ったヒナノ。アプガに「できない」という言葉はない)


オーディションで選ばれた4人のメンバー(ヒカリ、ミウ、ラク、ヒナノ)はアイドルとしてもレスラーとしてもゼロからのスタート。ヒカリ以外はアイドル志望でプロレスの知識もなく、当然ながら成長はゆっくりとしたものになった。


ただ、彼女たちが試合を重ねながら「闘いを見せる」ことの魅力に気づいていく姿が印象深いものだったのも間違いない。彼女たちはアイドルになるためにもプロレスの練習に取り組む必要があったし、セコンドなど練習生としての仕事も欠かしていない(逆にヒカリは、レスラーになるために歌とダンスを覚える必要があった)。


1.4後楽園の直前、12月31日には初の単独ライブ「アプガ(プロレス) プロレス女祭り」を開催する。ここで新曲2曲、新コスチューム、さらに新リングネームもお披露目となるから、1.4を前にした大事な区切りのイベントだ。しかもこのライブの中でも、会場にマットを敷いてプロレスの試合を行なうことに。


自分たちしか出演しないライブがあり、そこで新曲も披露し、なおかつ試合も。「今までで一番、覚えることが多いです。緊張と不安と、よく分からない感情でいっぱい。でも凄く楽しみで。今世紀最大に頭がパンパンです」とラク。ちなみにラクによると大晦日に初披露される3曲目のオリジナルソングは「歌いたいと思っていたタイプの曲、理想の曲です。これを歌うことでなりたいと思っていたアイドルに近づけます」という。


単独ライブのPRも兼ね、メンバーはそれぞれ強化企画に取り組んできた。もともとプロレスファンだったヒカリはプロレスリングZERO1で出稽古を敢行し(メンバー全員が参加)、トップレスラーの大谷晋二郎とスパーリング。プロレスへの思いをさらに強めた。そうかと思うと、ヒナノは試合中にも使う(相手を怯ませる)嘘泣きを強化すべく先輩グループ・アプガ(仮)、アプガ(2)のメンバーに対しての「嘘泣きドッキリ」に挑戦。アイドルながらパワーファイターでカナディアンバックブリーカーが得意技のミウはフィジカルトレーニングで肉体改造に取り組んだ。

(単独ライブに向けての強化企画として、焼けた土にチョップを叩き込むラク)


ラクのテーマは得意技であるチョップの強化。力道山の56回忌法要に参列するとジムでのミット打ち、さらに「プロレススーパースター列伝」ばりに焼けた土にチョップを連打するというファンタジーあふれる特訓も。アイドルが何をやってるのかという話だが、アプガは(仮)からして「富士山頂ライブ」、「陸の孤島ライブ」、「持ち歌全80曲披露8時間ライブ」など無茶ばかりしているグループなので、これはいわば伝統である。


ムチャクチャだったりバカバカしかったりするように見えても、正面からぶつかることで熱を生み出すのがアプガスタイル。アプガ(プロレス)はその後継者だ。


「(単独ライブから)みんなもっと個性が出てくると思います。方向性も変わってくるかもしれない。自分は頭悪そうな感じが出ちゃうんですかね。むしろさらけ出すのがいいのかも」とはヒナノの言葉。実際、このところ試合でコミカルな味が光るようになってきている。レスラーとして、それも一つのスタイルだ。

(ミウは肉体改造に挑戦。試合ぶりもよくなったと評判だ)


ミウは肉体改造の結果、体つきだけでなく「顔つきや目つき、何より意識が変わった」とトレーナーの足立光氏も評価している。足立氏によれば「もともと才能がある」というだけにウェイトトレーニングの重量や回数は伸びる一方。種目によっては東京女子プロレスのシングル王者・山下実優を上回っているそうだ。


以前は体の大きさがコンプレックス、フィジカルトレーニングも嫌いで「肉体改造すると決まった時は泣いて帰りました」というミウ。だが今ではプロレスの練習とは別に週5ペースでジムに通い「アイドルとして、プロレスラーとしての形を高めていくタイミングをいただいたと思うようになりました」。それまでナチュラルな体力で対戦相手を投げ、担ぎまくっていたというのも驚きだが。

(これまで持ち歌は「アッパーキック!」1曲だけ。何度も繰り返し、合計パフォーマンス回数は1年あまりで200回を超えた)


大晦日の初単独ライブ、そして1.4後楽園。グループは大きな変化の時を迎えることになる。というより、そうしなければならない。ラクは言う。


「変わった姿を見せたいです。名前も変わって衣装も変わるので、自分自身も一緒に変われたら」


アイドルとしてもレスラーとしても「フワフワしてて不安があります」と語っていたヒナノだが、同時に「憧れの人を作るんじゃなく、他にいないタイプの人になりたい」とも語ってくれた。確かに、アプガ(プロレス)と同じようなグループは他にいないのだ。


文・橋本宗洋

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