“顔面キック”で宣戦布告! 「男vs女とか関係ない」春日萌花、ガンプロ撤退発言の藤田ミノルとシングルマッチへ

(「再婚を視野に」と手を差し出した藤田に、春日は強烈な顔面蹴り)

  

 昨年12月、2年ぶりに後楽園ホール大会を開催したDDTグループのガンバレ☆プロレス(ガンプロ )が、今年に入って新たな局面を迎えている。


 後楽園大会では団体の代表でもある大家健に、藤田ミノルが勝利。外敵ながらガンプロの矛盾や甘さを正論でぶった斬る藤田は実力も説得力も抜群だったが、そこに今成夢人が立ちはだかった。DDTの映像スタッフ兼レスラーである今成は、昨年から“今成革命”を掲げて大家に反抗。後楽園でもメイン後に藤田に対戦要求、大会を締めたのも今成のマイクだった。


 藤田は一昨年、いったんガンプロのリングを離れている。そのきっかけとして藤田が語ったのが、「ユーチューバー草なぎ」(草なぎ剛)のリング登場だった。ある番組の特番企画で、サプライズマッチとして男色ディーノ&草なぎvs大家&今成が行なわれ、今成が草なぎにフォール負けを喫している。


 この試合自体は企画として仕方がない部分もあったのだが、藤田が納得できなかったのは試合後の大家、今成が「一流芸能人」と絡んで浮かれていたことだ。今成は藤田に「俺は草なぎ剛さんに負けたA級戦犯だよ! A級戦犯の俺を殺しにきてくれ!」という言葉で対戦要求したのだった。それは今成が背負った十字架であり、過去に対してのケジメでもあるように思えた。

(新エース・今成は藤田を追い込んだが一歩及ばず)


 1月6日の北沢タウンホール大会で組まれた両者のシングルマッチ。今成が攻め込む場面も多かったものの、最後は藤田が変形サムソンクラッチで丸め込み、3カウントを奪った。“場末のミスタープロレス”の異名も持つ藤田、そのキャリアからくる巧さが発揮された一戦だったと言えるだろう。だが力でねじ伏せられたわけではないところが今成の成長でもある。試合後、敗れた今成はマイクを握り「藤田さんはあの国民的アイドルグループ、嫌いかもしれないですけど」と前置きして「らいおんハート」からライオンマークへの連想、かつてライオンマークのメジャー団体に乗り込んだ藤田のカッコよさを語り、「俺たちにもライオンハート、あるんじゃないですか!」と続けた。


 何かいい感じでまとまったマイクだったが、結局のところ今成は自分が“芸能人に負けて浮かれていた”事実にどうケジメをつけるのかははっきりしなかった。試合前のツイッターでは『Ace? A級戦犯? 私はどちらの「A」だ?』、『見方次第では私の存在は戦犯。私の存在は踏み絵ということになるかもね』と記している今成。後楽園での「殺しにきてくれ!」という絶叫からずいぶんトーンダウンした印象だ。


 激情に次ぐ激情、泣いて叫んで鼻水もヨダレも流して思いをぶちまけるのが大家と今成に共通するガンプロスタイル。しかし勢いはあるものの理屈がついてこないというか、いろんなことに決着をつけず、ウヤムヤで終わらせてきた歴史もある。ガンプロがこれからさらに上を目指すのであれば、ケジメ=説得力のある解決も必要になってくる。「今成夢人A級戦犯問題」は、まだ終わっていないのだ。


 とはいえ今成が敗れ、あらためて藤田はガンプロ撤退かと思われた。そこへ登場したのはフリーの女子レスラー・春日萌花(はるひもえか)だ。「もうこの団体に用事はねえ」という藤田に、春日は「ガンプロにはまだ私がいるんだよ!」とシングルマッチを要求。「ではシングルマッチと、私の再婚を視野に入れたお付き合いを」という藤田の顔面に思いっきり蹴りを叩き込んで宣戦布告してみせた。

(ガンプロ撤退を宣言した藤田に対戦要求した春日)


 「私たち全員がガンバレ☆プロレスなんですから。数名倒したくらいで『用事はない』じゃ納得いかない。男vs女とか関係ないですよ。私の個性は何をされても壊れない、圧倒的にケガが少ないところ。あの人が何をしてこようが私は壊れない」


 さらに離婚歴のある藤田に対して「女の怖さは身に染みてるでしょうけど、それ以上のドロドロした、何をされても立ち上がる怖さを見せて3カウント取りたい」と言い放った。フリーの春日だがガンプロにはレギュラー参戦、ファンもその存在をガンプロの一員として認めている。後楽園大会以降、さらにガンプロへの思いが強まっていたという春日にとって、藤田戦は無謀な挑戦ではなく、避けて通れないものなのだろう。


 藤田vs春日のシングルマッチが行なわれるのは1月26日の板橋グリーンホール大会。春日はガンプロを背負って外敵との闘いに臨む。勝ち目があるとかないとか、そういう試合ではないかもしれない。ただ春日が勝つ気でいるのは間違いない。

文・橋本宗洋

写真:(C)DDTプロレスリング


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