「プロレス熱にメジャーもインディーもない」勝村周一朗、翔太とインディーJr.王座戦で激突!

(石井との試合は今回も激しい攻防に。勝村は総合格闘技の技術を活かした独自のプロレスで勝利を掴んだ)


 1月26日のガンバレ☆プロレス板橋グリーンホール大会で、勝村周一朗vs翔太のインディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級(インディーJr.)選手権が行なわれる。王者・勝村にとっては初防衛戦だ。勝村はもともと総合格闘家として名の知れた選手で、修斗では世界王者になり、ZST、HERO'Sでも活躍し、大晦日のビッグイベントにも出場している。


 また横浜にジムを構え、指導者としても成功している勝村はプロレス好きだったこともあり、佐藤光留プロデュースの“U系”イベント・ハードヒットに出場を志願。そこからプロレスに進出していった。今ではガンプロを中心にインディーマットで独自の存在感を発揮。必殺技ニンジャチョークをはじめとする絞め・関節技や蹴りといった総合格闘技の技を主武器としつつ、プロレスを貪欲に吸収する姿勢もファンからの支持につながっている。


 所属ではないもののガンプロへの思いも強く、一昨年大晦日の試合をきっかけに、自ら反体制側に回って大家健にケンカを売ったことも。それが勝村にとってのガンプロ活性化の手段だったのだ。

(大会を締めたのも勝村。ガンプロを盛り上げ、引っ張っていく決意を語った)


 インディーJr.は、そんな勝村がガンプロで掴んだ大事なタイトルだ。一昨年は佐々木大輔、昨年は石井慧介に挑戦して敗れている勝村だが、1.6北沢大会で石井との再戦に挑み、ついに勝利した。総合というベースがある勝村と、“ひとり四天王プロレス”とも呼ばれる石井は、スタイルが違うからこそ相性がいい。両者の攻防は予測がつきにくく、それが独特の緊張感につながるのだ。昨年に続き、リマッチも大熱戦になった。


 石井の得意技であるダブルアームDDTを阻止してニンジャチョークを決め、タップを奪った勝村。試合後には「やっと結果を残したんで、言いたいこと言わせてください。俺は所属じゃないけど所属選手と同じくらい、ガンバレ☆プロレスを愛してます。2019年のガンプロは俺が引っ張る!」とガンプロ愛を叫んだ。そんな勝村が「決着をつけたい相手」と挑戦者に指名したのが翔太。リングインした翔太も「偶然ですね。俺にも決着をつけたい相手がいるんですよ」。両者の合意で、1.26板橋でのタイトルマッチが決まった。


 翔太もまた、ガンプロに強い思い入れを抱く選手だ。インディーマットで幅広く闘ってきた翔太は、所属していたガッツワールドの解散に伴い、昨年から正式にガンプロ所属となった。心の師はエディ・ゲレロ。反則も含めたプロレスならではのテクニックを使いこなす翔太は、勝村とは正反対のスタイルだ。だが、石井vs勝村がそうだったように、個性が違うからこそ試合として噛み合うこともある。スタイルが異なる中で共通点が見出されることも。


 両者は昨年、ガンプロ市ヶ谷大会で2度対戦、1勝1敗という結果を残しており、それがタイトルをかけての決着戦につながった。この市ヶ谷大会ではリングを使わず、観客100人に満たない狭い会場にマットを敷いて試合をする。そこで勝村と翔太は、派手な大技一切なし、サブミッションや抑え込み、丸め込み技主体で試合を構成。それでも観客を魅了してみせた。

(1.26板橋で対戦する勝村と翔太。勝村が戴冠すると、すぐに初防衛戦が決まった)


 「俺はプロレスが好きで、一生プロレスの勉強をしていくと思うけど、ライオンマークのとこだろうが、東京ドームでやろうが、市ヶ谷のマットで40人、50人の前でやろうが、熱くなれるのがプロレスだと思う」


 翔太戦に向け、そう意気込みを語った勝村。翔太は「市ヶ谷での2試合は僕が表現したいプロレスを思い切り表現できた。今度はリングで、ベルトをかけて勝村さんと決着をつけられることにワクワクしてます」。また「僕には石井慧介のようなプロレスはできないけど、翔太だからできるプロレスがある。勝村周一朗と僕、2人にしかできないプロレスで勝負しましょう」とも。


 岩崎孝樹が入団、石井がDDTからレンタル移籍してきた中で、長くガンプロで闘っている勝村と翔太も「ガンプロを引っ張ること」、「ガンプロのリングで自分に何ができるか」を強く意識している。板橋のリングで展開されるであろう彼らにしかできないプロレスは、すなわち“ガンプロにしかないプロレス”だ。インディーのリングで、インディーの名を冠したベルトをかけての闘い。しかしプロレスの熱には、メジャーもインディーもない。


文・橋本宗洋

写真:(C)DDTプロレスリング

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