春日萌花が藤田ミノルに大善戦! 「ガンプロvsBASARA戦闘民族」は新局面に突入

(ガンプロvs戦闘民族として組まれた藤田vs春日。藤田はフリー対決として感じる部分もあったようだ) 

 

 昨年から続いているガンバレ☆プロレスと戦闘民族の対抗戦が、新たな展開を迎える。戦闘民族はガンプロと同じDDTグループの団体・プロレスリングBASARA内のユニット。だからこそ対抗意識も強くなるのか。12月の後楽園大会では、フリーながら戦闘民族に加入している藤田ミノルがガンプロの代表兼エースである大家健に完勝。藤田は年が明けると今成夢人も下している。


 ガンプロは2トップが軍門に下った形だが、そこで「まだガンプロを全員倒したわけじゃない」と対戦要求したのが女子レスラーの春日萌花だ。フリーではあるがガンプロにレギュラー参戦しており、誰もが認めるガンプロの一員。春日が藤田にケンカを売ったこと自体、ガンプロの団結力を示すものだった。


 春日と藤田は1月26日の板橋大会で対戦。最終的には藤田が大家の得意技であるスピアで勝利したが、春日も予想を大きく上回る大善戦を見せた。場外へのダイビング・フットスタンプをはじめ思い切りのいい攻撃は、藤田の表情から余裕を消すものだった。

(対抗戦初登場のイサミはセコンドの大家に一撃。「声だけしか出してない」、「誰にでも言えることしか言ってない」セコンドぶりが鼻につくとバッサリ)


 試合後の藤田は、同じフリーのレスラーとして春日を「ライバル」と認めている。春日はマイクを握ると「決めました。私はガンプロの真ん中に立ちます!」。結果としては戦闘民族・藤田のシングル3連勝だったが、意地を見せた春日は選手として新たなモチベーションを得ることにもなったようだ。対抗戦というシチュエーションでの男女対決は異例だが、そこに違和感はなかった。


 この板橋大会では、6人タッグマッチでも対抗戦が行なわれた。石井慧介&今成夢人&バリヤンアッキのガンプロチームに対し、戦闘民族は木高イサミ&関根龍一&下村大樹。今年に入ってケガから復帰したBASARAの“大将”イサミは対抗戦初出陣だ。


 3vs3同時対戦、公認凶器として竹刀の使用が認められた試合は、殴るだけでなく竹刀で首を絞めたりマットに散乱させた上に投げたりと大荒れ。今成はグルグルバット方式で回転、自ら目を回して無差別竹刀攻撃を展開していく。大乱戦の中、最後に存在感を発揮したのがイサミだった。大技を的確に決めると、下村のフィニッシュ・スワントーンボムもアシスト。試合後はガンプロユニバース(ファン)のブーイングを煽る余裕も見せた。

(対抗戦6人タッグはシンガポールケイン(竹刀)マッチ。普段から容赦のない攻撃で知られる石井のフルスイングも凄まじかった)


 石井と睨み合う場面もあったイサミだが、石井には藤田を差し向けると自身は大家を挑発。ガンプロ代表でありながら対抗戦のカードに加わらなかった大家に「俺が来るとわかってて逃げたな!」と言い放つと、竹刀で一撃を加えて去っていった。


「ガンプロを旗揚げした頃の大家健は凄かったけど、今は何もない。カリスマ性みたいなものもなくなった」


 現在の大家をバッサリ斬ったイサミ。その理由も明かしている。「藤田さんにも俺にも、参戦している選手にはそれぞれガンプロへの思いがある」。ましてイサミは、かつてユニオンプロレスで大家と同じ釜の飯を食った。だからこそ大家は「俺が倒すべき相手」だとイサミ。

(6人タッグのフィニッシュは下村のスワントーン。イサミのアシストも光った)


「地に堕ちたカリスマなら、いっそ奈落の底まで落とす。ガンプロが活動できなくなるなら、最悪それでもいい」


 藤田も石井戦に向け「石井慧介より自分のほうがガンバレ☆プロレス。それを証明します」。外敵としてではあるがガンプロに長く関わってきた藤田にも、イサミの言うように“思い”があるのだ。2月21日の新木場大会では、石井vs藤田、大家&勝村周一朗&翔太vsイサミ&関根&下村が決定。藤田、そしてイサミが“ガンプロで闘う意味”も含め、この対抗戦は激しさだけでなく濃密さを増していくことになるだろう。


文・橋本宗洋

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