「生き様的には負けてるが、コテンパンに潰す!」伊藤麻希、2.23東京女子プロレスで万喜なつみと直接対決

(試合中も伊藤を意識しまくっていた万喜。しかし伊藤はあえて直接の攻防を控えていたようだ)


 シングル、タッグの2大タイトルマッチが行なわれる2月23日の東京女子プロレス・新宿FACE大会に、新たな注目カードが追加された。伊藤麻希と万喜なつみのシングルマッチだ。


 デビュー直後から東京女子を主戦場とし、今年の1.4後楽園ホールではメインイベントでシングル王座挑戦を果たした伊藤。アイドルグループ・LinQを(本人曰く)「クビ」になりながらも「世界一可愛い」、「カリスマになる」という主張は曲げず、ファンに支持されてきた。


 対する万喜は今年から東京女子プロレスに参戦。芸能事務所に所属、アイドル人気が高い上にスピードとテクニックにも秀でた選手で、すでに東京女子のトップ戦線に加わり、タッグ王座にも挑戦している。さらに気の強さも抜群で、参戦発表会見では意識する選手として伊藤の名前を(呼び捨てで)出し「自分で可愛いとか言ってますけど、家に鏡あるんですかね?」と挑発していた。


 2月2日の板橋大会、伊藤はらく、万喜は乃蒼ヒカリと組んでタッグマッチで初対決。万喜がらくをフォールして試合は終わったが、そこで伊藤がマイクを握る。「おい万喜なつみ、伊藤に何かいうことあるんじゃないのか?」と会見を踏まえての逆挑発だ。


 これに万喜も「いいんですか、言っちゃって……家に鏡ないんですか?」。しかし伊藤も答えを準備済みだったか「伊藤はな、テレビ見る時間より鏡見る時間のほうが長いんだよ。なぜなら世界一可愛いから!」。そして得意のコール&レスポンス「世界一可愛いのは?」「伊藤ちゃん!」を披露する。


 それでも退かない万喜は「それ、なつぽい(万喜のあだ名)にもできる!」ということで「世界一可愛いのは?」「なつぽい!」。

(タッグでの初大戦後、互いを挑発し合った伊藤(右)と万喜。強さだけでなく可愛さも譲れない)


 こうしてシングルマッチが決定。万喜は「可愛さでも強さでも私が勝ってる」、「今日の試合では伊藤がブサイクだってことしか分からなかった」、さらに「(伊藤は)もう可愛いとは言えなくなるんじゃないかな、残念ながら」と、ひたすら強気のコメントを重ねたのだった。


 一方の伊藤も「どうせ勝つのは伊藤だけど、万喜なつみのいい経験になる」と余裕を見せつける。と同時に「伊藤はプロレスラーになってから上の人たち、売れてる人たちにケンカ売ってきたけど、初めてケンカ売られるレスラーになったことに興奮してます」とも。


 「wiki情報だと(万喜は)3歳で芸能界入り、5歳でテレビ出演。新体操では全国大会の常連で。伊藤は小中いじめられてたし、生き様的には負けてる。でもアイツは屈辱を味わったことないでしょ。伊藤はコンプレックスを武器にできる」


 目線は上からだったり下からだったりするものの、とにかく伊藤が万喜から刺激を受けまくっていることは間違いない。伊藤に「可愛さ」で真っ向から張り合ってくる相手も珍しいだろう。伊藤は万喜の挑発に対して「万喜なつみが思う可愛さが世界共通ではない」と持論を展開。この対戦は“可愛さのイデオロギー闘争”でもあるようだが、考え方が違っても、リングで勝ち負け、優劣がハッキリつくのがシングルマッチだ。


「(万喜が)来てくれてよかった。でもコテンパンに潰す」


 タイトルマッチとは違う形だが、伊藤は燃えまくっている。火をつけた万喜の弾けっぷりも抜群。今年に入って伊藤はシングル、万喜はタッグのタイトルマッチで敗れているが、モチベーションはまったく落ちていないようだ。彼女たちにとって、譲れないのはベルトだけではないのである。


文・橋本宗洋

写真:(C)DDTプロレスリング


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