前代未聞、“笑顔”の調印式! 「そりゃ笑いますよ、仲いいもん」 天満のどか、東京女子プロレス王者・山下実優に挑む

(2月10日の調印式。思わず笑ってしまった山下(右)とのどかだが、試合はどこまで激しいものになるか)


 東京女子プロレスのシングル王者・山下実優がTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王座8度目の防衛戦に臨む。舞台は2月23日の新宿FACE大会。挑戦者には、自ら天満のどかを指名した。


 すでにタイトルを1年以上保持している山下だが、昨年夏のトーナメントでのどかに敗れており、今回はリベンジという意味合いも。また山下は「強い相手と闘うのが一番楽しいので」とも語っている。実力を認めているからこその、タイトルをかけたリマッチというわけだ。


 実際、のどかは2.2板橋大会での前哨戦でも山下にフォール勝ち。タックル一発で会場を沸かせるパワフルな試合ぶりは、挑戦者の資格充分と思わせるものがある。


 ただ、のどかには“逆指名”されたことへの戸惑いもあった。山下をフォールした後に「自信を確信に変えたい」と語ってもいる。前哨戦のタッグパートナーは妹の愛野ユキ。チーム力で勝った面もあり、シングル王座を獲りにいくこと、チャンピオンになることに100%の現実感が持てなかったということか。それを感じたからか、敗れた山下も「まだまだ、のどかはあんなもんじゃないでしょう」というコメントを残している。

(2.2板橋大会の前哨戦ではのとがが勝利。しかし山下の自信は揺らいでいないようだ)


 2月10日、成城ホール大会開始前に行なわれたファン公開調印式でも「何も考えずにきてほしいし、とことん私を追い込んでほしい。それができるのがのどかだと思うので」と山下。この日、乃蒼ヒカリとのシングルマッチに勝利すると、あらためてのどかに「全力できてもらわないと今の私にはかなわない」とアピールした。


 そんな山下の気持ちを受け止めたかのように、のどかは調印式で「腹を括ったというか、ベルトを獲った後のことしか考えてません」とコメント。「私がベルトを獲った後の東京女子プロレスはめちゃくちゃ面白くなる」とも。試合でも渡辺未詩とのシングルマッチを制し、勢いをつけて2.23新宿大会に進むことになった。試合後も「山下さんをボコボコにします。ボコボコにすればベルトが一緒についてくる。早くやりたいですね」。以前はベルト挑戦について「いつか気持ちが固まったら」と考えていたが、「山下さんが今やろうって言ってくれた。だからやってやりますよ」と言う。

(成長著しいヒカリの攻撃を受け止めた上でキッチリ仕留めた山下(2.10成城大会)。力強さ、隙のなさは際立っている)


 調印式の写真撮影では、向かい合って顔を見たところでお互い笑ってしまう場面も。のどか曰く「そりゃ笑いますよ、東京女子、仲いいもん。でも、仲がよくてもプロレスでは負けたくないので」。山下は「試合になったらお互いスイッチが入る」と言う。


 シングル戦線において、山下は絶対的な存在。もともと打撃を得意としているが、このところバックスピンキックのキレがさらに増した感もある。フィニッシュに持っていくたたみかけ、その非情さも際立つ。のどかがベルトを奪取するためには、山下が「楽しむ」以上の攻撃を叩き込むしかない。

文・橋本宗洋

写真:(C)DDTプロレスリング


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