“死のブロック” は「3・10尼崎」 内藤、飯伏、EVIL、棚橋の展望/新日「ニュージャパンカップ2019」

 新日本プロレスが春の風物詩「ニュージャパンカップ2019」の対戦カードを発表した。3月8日後楽園大会を皮切りに、決勝3月24日長岡大会までのトーナメント戦、勝者には4月のニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデンでジェイ・ホワイトの持つIWGPヘビー級タイトル挑戦権を手にすることになる。


 計32選手によるトーナメント戦は、チャンピオンのジェイ・ホワイト、NY大会でIWGPタッグ戦が行われる、タマ・トンガ、タンガ・ロア、目の負傷で離脱中の高橋裕次郎は不参加だが、インターコンチネンタル王者の内藤哲也の参戦表明により、現在新日本プロレスのマットで活躍するヘビー級選手ほぼ全員がエントリーする意欲的な大会となりそうだ。各ブロック初戦の見どころを探ろうと思う。


 すでに前哨戦から火花を散らしているのが、開幕戦3月8日後楽園で対戦する永田裕志と石井智宏、そしてタイチと本間朋晃だ。特に自身も「卒業から何故かエントリーされた」と語りながらも第3世代としてIWGP王座への返り咲きを宣言した永田裕志の存在は気になるところ。石井有利と見られる初戦ではあるが、1発勝負のトーナメント故に何が起きるかわからない。

 

 今年に入り内藤哲也との因縁ばかりがクローズアップされてきたタイチだが、本間ともタカタイチマニア以降絡み続けており、引導を渡すと息巻いている。新春から話題づくりに事欠かないばかりか、試合内容でも存在感をアピールしているタイチは、このブロックで最も注目の選手となりそうだが、外国人エースの座を虎視眈々と狙うIWGP US王者のジュース・ロビンソンの存在も見逃せない。


 翌日名古屋は、オカダ・カズチカが参戦する。1.4でのジェイ・ホワイト戦での敗戦のショックも2月大阪のバットラック・ファレ戦で復調の兆しをみせたが、初戦は苦手とされる巨漢レスラー、マイケル・エルガンとの1戦となる、そのファレだが同日にウィル・オスプレイと対戦。NEVERのタイトル戴冠後、本格的にヘビー級の洗礼を受けて続けているオスプレイにとっては、完全不利のファレ戦でヘビー級転向の真価が問われることになりそうだ。

 今大会の「死のブロックはどこか?」と問われたら間違いなく3月10日尼崎で対戦するこのブロックだろう。棚橋弘至に期待のヤングライオン・海野翔太が挑戦するというフレッシュなカードもあるが、内藤哲也と復帰戦を飾る飯伏幸太、そして因縁が続いているEVILとザック・セイバーJr.が対戦する。勝敗次第では内藤とEVILの同門対決という魅了的な組み合わせも期待されるが、新日本での戦い継続の意思を力強く表明した飯伏の動向、さらには昨年の今大会の優勝者で旋風を巻き起こしたザック・セイバーと、どう転がっても地獄の組み合わせに期待が膨らむ。タイトル陥落後に新たな戦い方を早くも模索しつつある棚橋の粘りある戦いにも注目したい。


 一方、不気味なのが3月11月に初戦を迎える6人のいるブロックだ。不安定な空気ながら仲を取り戻しつつある真壁刀義と矢野通が早い段階で対決する可能性や、鈴木みのるとSANADAというユニット間抗争で意識してきた2人と2回戦に向けた不穏な空気が立ち込めている。また今年に入り静かすぎる後藤洋央紀がこのNJCでどのような形で存在感を見せるかも見どころだろう。


 夏のG1の前哨戦という括りもあるが、今年の「ニュージャパンカップ」は、ジェイ・ホワイトが提唱する「ニューエラ」新しい時代への挑戦という、文字通りヘビー級のトップランカーを1発勝負で決める大会になる。組み合わせ次第では、旧世代も含めた各選手の復権チャンス、もしくは新たなスターを生み出す起爆剤になる大会だ。まずは順当通りに行きそうもない開幕からの1回戦16試合での波乱に期待したい。


写真/新日本プロレスリング

(C)AbemaTV


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