女子プロレス界の“横綱”・里村が率いる仙女、DDT王者・竹下に6人タッグ王座でリベンジへ

 (3.2大阪大会で6人タッグ王座防衛に成功したALL OUT。竹下(写真中央)は両国大会から激闘の連続だ)


 DDTの頂点、KO-D無差別級タイトルを保持する竹下幸之介が各地で激闘を展開している。


 2月17日の両国国技館大会で3度目の戴冠を果たした23歳の王者は、翌週の2.23新宿FACE大会で彰人と組み、上野勇希&吉村直巳の同期タッグと対戦。同い年の後輩たちの成長を受け止め、30分フルタイムドローの激闘を演じた。この結果に、上野と吉村は3.2大阪・沖縄会館大会で竹下&彰人&飯野雄貴が持つKO-D6人タッグ王座への挑戦を要求。大会オープニングでの急なアピールだったが、これが認められて上野&吉村&HARASHIMAで挑戦することに。


 上野と吉村が同じ日に入門テストを受けた地元・大阪。しかもその時に試験官だったHARASHIMAと組んでの王座挑戦だ。この試合も23分47秒というロングマッチに。試合時間が長ければいい試合というわけではないが、それぞれが持ち味を出し、中身の濃い展開に。とりわけ飯野と吉村、大型パワーファイター同士の激突は見応え充分だった。粘る上野を一瞬の切り返しで抑え込み、フォール勝ちをマークしたのは竹下。チャンピオンとして地方大会の充実も重視しているだけに、大阪の小会場で“ビッグマッチ級”の王座戦を見せられたことには大きな意味がある。その上で竹下は「自分も経験があるけど、頑張れば惜しいところまではいく。そこからプラスαの覚醒がないと超えられない」と上野、吉村にメッセージを送った。


 王者チームは3月21日の後楽園ホール大会でも防衛戦を行なうことが決まっている。挑戦者は女子プロレス団体センダイガールズプロレスリング(仙女)の里村明衣子&橋本千紘&DASH・チサコ。昨年も竹下率いるALL OUTと仙女は6人タッグ王座戦で闘っており、今回はメンバーを一部変えてのリマッチとなる。


 仙女は団体のシングル王者・橋本をメンバーに加えてリベンジへ必勝態勢。2.23新宿大会では、試合後の竹下を橋本が奇襲、必殺技のオブライト(ジャーマンスープレックス)でノックアウト状態に追い込んでいる。“女子プロレス界の横綱”里村は昨年、KO-D無差別級王座を獲得しており、竹下も挑戦者トリオをシンプルに「強い相手」として認識しているようだ。この“男女対決”がシリアスなタイトルマッチとして成り立つのは仙女勢の実力はもちろん、竹下たちのプロレスセンス、その柔軟性あってのこと。


 3.31博多大会での黒潮“イケメン”二郎戦、4.4DDTニューヨーク大会も控えており、活躍の幅はさらに広がりそうだ。男女対決、地方、さらに海外。竹下は自分のやり方で、独自の王者像を作り上げようとしている。

文・橋本宗洋

写真:(C)DDTプロレスリング

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