東京女子の“可能姉妹”・まなせ&上福、タッグ王座挑戦で「三禁爆弾」の投下を示唆

(コメントぶりはマイペースながら確かな上昇志向を感じさせる、まなせ(右)と上福の「可能姉妹」)


 東京女子プロレスが3月下旬、2週連続でタイトルマッチを行なうこととなった。すでに3.31博多大会でのシングル王座戦、山下実優vs坂崎ユカは決定していたが、新たに追加決定したのが23日、板橋大会でのタッグ王座戦。坂崎と瑞希の王者コンビに、まなせゆうな&上福ゆきが挑戦する。チャレンジャーは初のタッグ王座戦、上福はタイトルマッチ自体が初めてだ。


 まなせと上福がアクションを起こしたのは3月2日の大阪大会。タッグ王座挑戦経験のある爆れつシスターズ(天満のどか&愛野ユキ)に勝利し、瑞希がセミファイナルを終えたところでリングに再登場、挑戦を表明した。


 この日、フォールを奪ったのは上福。一昨年夏のデビュー以来、笑いが中心の“楽しい”試合を見せることが多かったが、少しずつ実力を蓄えてきた。今回のタイトル挑戦に関しては「(挑戦OKなら)LINEして。よろ~」と、言葉にするとあくまで軽いノリ。意気込みを語りながらも「(まなせとは)一緒に火鍋ばっか行ってる」と上乗せ情報が多くまとまりがないのだった。

(3.2大阪大会のフィニッシュは上福のフェイマサー。のどか&ユキに勝った実績は大きい)


 だが「(今年は)攻める年にしたい。新しいことにチャレンジしたり、気持ちを違う風にして」とも語っており、レスラーとして“楽しさ”だけでなく結果も出していきたいのだろう。173cmと長身だけにドロップキックやビッグブーツ、最近になって使い始めた逆水平チョップなどシンプルな技も迫力がある。


 そんな上福のデビュー戦でもタッグを組んだまなせは、プライベートも含め姉のような存在。上福曰く「ゆうなちゃんは最近、新人さんとか相手にやりたい放題やって勝つことが多いから、それじゃダメよねって」。まなせは昨年2月、シングル王座に挑戦したもののそれ以降は大きなチャンスがなく、試合ぶりからも「もっとアピールしたい」、「埋もれたくない」という思いが伝わってきていた。上福なりに、その立ち位置の微妙さを感じ取っていたということか。

(瑞希の試合後、リングに乗り込んでの挑戦要求。「甲田さんとかはいいよね?」と団体代表を無視して話を進めたが、結果オーライで挑戦決定)


 まなせはグラビア出身、上福も芸能事務所に所属し、週刊誌のグラビアでのキャッチコピー「日本一の美女レスラー」がそのまま選手としての代名詞にもなった。自称ではないところがポイントだ。


 少し前まで酒・煙草・男禁止の“三禁”ルールがあった東京女子プロレスで“大人”な発言、行動もしていた2人。コンビ名を「可能姉妹」とし、ファビュラスかつゴージャスにタイトル奪取を果たしたいとまなせは言う。加えて上福は「三禁爆弾」投下も予告。具体的には「グッドルッキングガイを(セコンドに?)連れて試合をしたい」とのこと。「今までのタッグとは違う、ウチらならではのタッグで」とはまなせの言葉だ。


 ここまで4度の防衛に成功、ほとんど隙がないように見えるチャンピオンを相手に、不可能を可能にしての王座奪取を狙う異色タッグ。3月10日の名古屋大会では6人タッグでの前哨戦が組まれており、まずはそこで可能性の片鱗を見せておきたいところだ。

文・橋本宗洋

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