坂崎「闘魂注入されました」、山下「体は細いけど筋肉しか入ってない」 前哨戦からバトル激化で「3.31博多」は名勝負の予感

(必殺技で前哨戦に勝利した坂崎。3.23板橋大会でのタッグ王座防衛戦も決まった)


 3月31日の東京女子プロレス・博多スターレーン大会で行なわれるTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権、山下実優vs坂崎ユカは、団体内の頂上決戦と言える闘いだ。王者・山下はここまで8回の防衛に成功。挑戦する坂崎は現タッグ王者で、昨年夏に結成した瑞希とのコンビでV4を達成している。


 盤石のチャンピオン同士の対戦であり、後楽園ホール大会のメインでもおかしくないカードが、閉館する“西の聖地”博多スターレーンでのさよなら興行、最後の女子プロレスの試合として行なわれるのも興味深い。山下の逆指名によって決まったこのタイトルマッチ。3月2日の大阪大会では、タッグマッチによる前哨戦で両者が闘っている。


 山下が乃蒼ヒカリ、坂崎が渡辺未詩と、それぞれアップアップガールズ(プロレス)メンバーと組んでの対戦。山下が打撃、坂崎が空中殺法とそれぞれに持ち味を出していったが、特に目立ったのが坂崎のオールラウンドぶりだ。グラウンドのレッグロック、スタンドではエルボーで山下の蹴りと真っ向から渡り合い、さらに東京女子では体が大きい部類の山下を軽々と持ち上げ、得意技マジカルメリーゴーラウンドで投げ捨ててみせた。


 最後はヒカリをマジカル魔法少女スプラッシュで仕留めた坂崎は、前哨戦から展開された激闘に「闘魂注入されました」。そして「この勢いのまま、2冠王目指してぶっかまします」と、坂崎ファンとして知られるラッパー・サイプレス上野を思わせるワードで気合いを入れた。

(王座防衛を重ねるごとに鋭さを増している感がある山下の蹴り。前哨戦でも坂崎を苦しめた)


 山下は試合を終えると「(坂崎は)体は細いけど筋肉しか入ってない。硬いし重い。絞めも打撃もパワーがありますね」。このタイトル戦、山下の“剛”と坂崎の“柔”の対決に見えて、もう一段深いところでの競い合いになりそうだ。


 この2人は、それぞれ海外での試合を控えてもいる。山下は4月にDDTニューヨーク大会、6月にはイギリス遠征。坂崎はアメリカの新団体・AEWが5月に開催する旗揚げ戦に出場することが決まった。


 どちらも東京女子プロレス代表なのは間違いないが、それぞれがどのベルトを巻いて(もしくは巻かずに)海外のリングに立つかも重要だろう。そして何より、このタイトルマッチ自体が海外のプロレスファンからも注目されるものになるはずだ。

文・橋本宗洋


(C)AbemaTV


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