「ずっと悔しかった。これからがスタート」武尊、KO勝ち直後の独占インタビューで本音

 3月10日に開催されたK-1・さいたまスーパーアリーナ大会のメインイベントで、武尊が現役ムエタイ王者ヨーキッサダーをKOしてみせた。過去最大の難敵との対戦に序盤は慎重だった武尊だが、2ラウンドに右ストレートでダウンを奪うと追撃の連打でKO。最高の形で大会を締めた。試合後のマイクでは「今日からが格闘技ブームのスタートです」と宣言。これからさらに存在感を増していくであろう格闘技界のスターに、大会直後のインタビューを敢行した。(聞き手・橋本宗洋)


――見事なKO勝利、おめでとうございます。


武尊 ありがとうございます!


――今回の試合、序盤はいつになく慎重でしたね。


武尊 あんなにいけなかったのは初めてですね。空気感だったりとか、ミドルキック一発もらっただけで腕が「ビーン!」ってきたんです、痛みで。「これ、もらいすぎたらヤバいな」って。それで距離を取ってたのもありました。でも、このまま距離取ってても蹴られるだけだなって。


――攻めるしかないと。


武尊 それで2ラウンド、いきました。結果、倒せましたね。


――相手がこない不気味さ、怖さもありましたか?


武尊 そうなんですよ。ムエタイの選手は序盤、様子を見て徐々にペースを上げてくるんで。上げてきた時にどれくらいの攻撃を持ってるんだろうっていうのは警戒してました。あと今回は試合前、何か所かケガをしてたのもあって慎重になっちゃいましたね。


――インローを何発も当てていましたが、感触は?


武尊 いや、あのインローは「それしかなかった」という感じです。隙がなくてミドルも蹴れない、パンチも打てない。しかも右足をケガしてたので、もうインローしかできる攻撃がなかったんです。ただ、結果としてあれが布石になってパンチが当たったと思います。結果オーライじゃないですけど。


――最初のダウンは相手が前に出てきたところへのカウンターで右ストレート。相手の動きは見えていましたか。


武尊 感覚ですね。ミドルを蹴った後は隙がなくて。ミドルにパンチを合わせる練習をしてきたんですけど、それは無理だなって。でもローキックにはちょっと隙が見えたので。そこは感覚でしたね。たぶんダウンを取ったのは、ローキックの後のカウンターだったはずです。


――相手が出てきた時は「チャンス」という感じですか。


武尊 様子見から一気に出てきたので、何が来るのかと。あとはミドル2、3発で腕がつぶれてたので、玉砕覚悟でした。そうやって気持ちで前に出た分、相手の(懐の)中に入れた。怖がりながらのパンチだったら、逆に自分がカウンターもらってたかもしれないです。


――KOした瞬間の心境はどうでした?


武尊 いやもう……今回は試合前から感極まってたんですよ。今までの勝った嬉しさとはまた違う、自分の中で一つ超えた感じがありましたね。


――それを踏まえて、今年はどんな闘いをしていきたいですか。横浜アリーナ大会など、今年のK-1の日程も発表になりましたが。


武尊 僕がモチベーション上がる試合、やりたいと思える試合があるのなら何試合でも、という感じです。


――リング上のマイクでは同日開催の大会にも触れ、格闘技ブームのスタートを宣言しましたね。


武尊 今回、AbemaTVさんでそのフレーズ(ブーム)を使ってくれたのが嬉しくて。昔は格闘技ブームって言われてたけど、今はそうじゃないってされてたのがずっと悔しかったので。こんなに面白いのに、地上波(中継)がないとか一般の人たちに届いてない、昔は凄かったって言われるのが本当に悔しくて。昔は3局で中継があったりして、そこには届いてないですけど、それはこれから超えていくので。本当にこれが格闘技ブームのスタートじゃないかなと。同時開催も含めて盛り上がればって。


――お互い競い合って盛り上がれば、という。


武尊 特にライバル意識とかはないんですよ。僕はK-1が最高の大会だって言われたいんですけど、(全体で)底上げしていかないといけないって思います。「こっちだけ知っててほしい、向こうは知らなくていい」じゃないんですよね。格闘技っていうものがどれだけ人にパワーとか勇気、希望を与えられるか。それをみんなに知ってほしい。僕もそれがあったから、今こうして闘って、いい人生になってるので。


(C)AbemaTV


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