青木真也「心に穴があいた時期」からの復活へ ONE日本大会で2年半越しのリベンジマッチ

 3月31日(日)いよいよ日本にONE CHAMPIONSHIPが初上陸する。「A NEW ERA」というタイトルどおり、総合格闘技のパイオニア的存在であり武道の国・日本での開催はアジア地域および世界に向けてONEが新時代の幕開けを告げる重要な大会。メインイベントでは青木真也が、エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)のONE世界ライト級王座に挑戦する。青木にとって2016年11月のKO負けから約2年半越しのリベンジマッチは、タイトル戦という概念を取り払い青木自身の存在価値を賭けたキャリアを象徴する戦いとなりそうだ。


 ONEのヒストリーにおいて、日本で手にした数々の実績を引っさげて参戦した青木真也は黎明期から象徴的選手としてアジア発のリーグを牽引してきたエースのひとりだ。2012年にONEに参戦した翌年、朴光哲が保持するタイトル戦に勝利し、その後カマル・シャロルス、安藤晃司と実績ある選手を相手に防衛を重ね、3回目の防衛戦で、フィリピンのフォラヤンに衝撃的なKO負けを喫することとなる。


 下馬評では“青木絶対的優位”と言われた試合での敗戦は衝撃的ではあったものの、後のチーム・ラカイ勢の旋風も含め成長著しいMMA新興国フィリピン勢の台頭という、現在のONEの勢力分布につながる時代の転換期の出来事といえるだろう。その一方で、青木自身は対フォラヤン戦の敗戦を「僕の負けるリズム、心に穴のあいた時期の試合」と振り返っている。


 メンタル面での沈んだ時期から自身が格闘技をやる意味を問いただしながら、徐々に再生するまで、タイトル再挑戦までのブランクは避けられない時期だったといえる。


 2017年からONE CHAMPIONSHIPの中継がスタートし、ラスール・ラキャエフ、シャノン・ウィラチャイ、イブ・タンなど、次々とトップランカー相手に勝利を重ねる青木の姿を追ってきたが、今回の日本でのタイトル挑戦はまさに機が熟したタイミングだ。


 ドキュメンタリー番組「ONE DAY」で青木はフォラヤンとの試合について「日常を切り取ったものが試合だから、チャンピオンになりたいと思って試合はしていない。ただみんながベルトによって喜んでくれるのであればベルトは欲しい」とタイトルと自身との関わりについて明かした。


 「両国大会のメイン」「日本代表」といった気負いよりも、あくまで一つひとつの試合に向き合い、対ライバルという概念ではなく「自分が作るものが一番である」という自負。それは元王者・フォラヤンに対して、そして過去激戦を繰り広げた元UFC王者、エディ・アルバレスに対しても変わらない。すでに自らの戦いの形が確立されており、その体現のために日々トレーニングを重ねているというのが彼の持論だ。


 「一世一代の勝負」「人生、命を賭けた戦い」――。どうしても大げさな表現がメディアでは好まれがちだが、青木はよりリアルな表現を選びこの試合について「青木真也が今までやってきた歴史だったり物語・ストーリーを全部そこに賭けてやりたいなと思っっている」と語っている。


 「このドロドロの感情とか、眠れない夜とか、マットの上での辛い時間とか2年間(フォラヤンに)負けてからの時間とか、35年と11カ月の自分の人生の情念を全てそこに置きたい、全てケージに置いていきたい」


 「ONE DAY」では、青木が普段語ることのない裏の部分まで激白している。一人の格闘家としてだけでなく、青木真也という生き方。それらを取り巻くストーリーと共に日本大会での戦いに注目が集まる。

(C)AbemaTV


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