“強烈すぎる”山下実優、日米で連続防衛 V10達成に加え2冠達成の快挙

(3.31博多。坂崎との頂上決戦で強烈な蹴りを叩き込んだ山下)


 東京女子プロレスのシングル王座、TOKYOプリンセス・オブ・プリンセスを昨年1月から保持している山下実優が、ついにV10を達成した。それも3月31日に9度目の防衛、4月5日に10度目というハイペースぶりだ。


 まずは3.31福岡大会。山下の地元凱旋試合であり、この日で閉館となった“西の聖地”博多スターレーンでの女子プロレス最終興行のメインで、坂崎ユカを相手に防衛を果たした。坂崎は東京女子のタッグ王者で、アメリカの大型新団体AEW参戦が決まったことでも注目されている。山下vs坂崎は、現時点での東京女子トップ対決だ。それを望んだのは山下自身。「相手が強ければ強いほど楽しく試合ができる」とチャンピオンは言う。

(坂崎もいつも以上にシビアな攻めを見せたが、山下の牙城は崩れず)


 そして相手が強く、試合が楽しくなるほど山下の攻撃も凄味を増す。この試合、坂崎は得意の空中技、サブミッションに加え場外戦、さらに山下に対抗するように蹴りも繰り出してきた。


 「(坂崎は)予想外のことをしてくると予想してたけど、さらに予想外でした」と山下。だが勝負どころでバズソーキック、バックスピンキック、ジャーマンとたたみかけ、坂崎のフィニッシュ技であるマジカル魔法少女スプラッシュをかわすとクラッシュ・ラビットヒートを助走なし→オリジナルバージョンと2連発。ねじ伏せるように3カウントを奪った。展開の妙、迫力、決着の説得力と、東京女子プロレス史上屈指の激闘だったと言える。


 試合後の山下は「ユカちゃんに勝って9度目の防衛ができたというのが自信になりました。最高の状態でアメリカに行くからには負けられない」とコメントしている。福岡凱旋の直後には、アメリカ遠征が待っていたのだ。現地時間4月4日のDDTニューヨーク大会で伊藤麻希を下すと、その翌日には「WWN Supershow」に参戦。ここで山下はアリシン・ケイのSHINE王座に挑戦した。

(山下はニューヨークで2冠女王に。6月にはイギリス遠征も控えている)

(C)DDTプロレスリング


 当初は挑戦のみの予定だったが、山下の希望で東京女子王座もかけたダブルタイトルマッチに。そしてこの試合、山下がコブラクラッチで勝利を収め、V10およびSHINE王座奪取を果たした。海外団体の日本進出、日本の団体の海外大会開催、AEWの旗揚げなどで“プロレス世界地図”が大きく変わろうとしている2019年。その流れの中で東京女子プロレスのエースが海外でベルトを守り、かつ獲得した意味は大きい。団体そのものを前進させる勝利だ。


 次のビッグマッチは5月3日の後楽園ホール大会。ここで山下を引きずり下ろす選手は、果たして出てくるのか。東京女子プロレス内でのトップ争いとして見ると、山下はとてつもなく図抜けた存在になっている。

文・橋本宗洋


(C)AbemaTV


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