「平成の次は伊藤時代」 “クビドル”伊藤麻希、5.3東京女子でアジャ・コングと対戦決定もアジャ「誰だお前」

(「平成が終わったら伊藤の時代!」と言い張る伊藤に「顔の小ささでもアイドル度でも私が勝っている」とアジャ)


 個性派という言葉では収まらないレベルの個性の強さで存在感を発揮し続ける“クビドル”伊藤麻希が、とんでもない相手にケンカを売った。


 主戦場である東京女子プロレスのビッグマッチ、5月3日の後楽園ホール大会で対戦するのは、女子プロレス界におけるレジェンド中のレジェンド、アジャ・コングだ。


 アジャは3月31日の博多スターレーン大会で、東京女子プロレスに初登場。“西の聖地”スターレーンがこの日で閉館となるため、特別参戦を果たした。試合は中島翔子と組み、乃蒼ヒカリ&岩田美香(センダイガールズプロレスリング)に勝利している。


「楽しく試合できたし、最後の博多スターレーンで勝ててよかった」


 インタビュースペースでのアジャはご機嫌でコメント。が、そこに現れたのが伊藤だった。伊藤はこの地元凱旋大会で、辰巳リカから「伊藤スペシャル」でギブアップ勝ちを収めている。自分よりキャリアが上の選手に、丸め込み以外の形で勝つのはこれが(基本的に)初めてのことだ。辰巳は負傷による長期欠場から復帰して間もないとはいえ、伊藤にとって大きなステップとなったのは間違いない。

(アジャは中島とのタッグで勝利。「小さくても打たれ強い。安心して見てました」と中島を評価している)


 手応えを掴んだということなのだろう、試合後の伊藤は、新元号発表を翌日に控えて「平成の次、何か分かります? “伊藤”です」と取材陣に一方的に宣言してみせた。


 アジャに対しては、なぜかフランクに「ようアジャ、平成の次は何か知ってる?」。さらに「お前は平成の女子プロレス界を引っ張ってきた。それは認める。でもお前の時代はもう終わり! これからは伊藤の時代! 時代をかけて勝負しろ!」とまで言い放った。


 最初は「誰だお前?」状態だったアジャだが、挑発を受けているうちに「お前、福岡のアイドルをクビになったヤツだろ。福岡に戻ってくるんじゃねえ」と的確なツッコミ。対戦要求にツッコミで返すあたりも、さすがはレジェンドであった。

(辰巳にギブアップ勝利を収めた伊藤。フィニッシュの伊藤スペシャルは、テキサスクローバーホールドとは違うオリジナル技とのこと。やはり指の角度が違うのか)


 伊藤が「アイドル界一顔がでかい」と言われていることもインプット済みのアジャ。さっそく自分の顔と比較し、伊藤の方が大きいことを指摘する。こうしてインタビュースペースで激しい主導権の奪い合いが展開されつつ、アジャも試合を受け入れて5.3後楽園でのシングルマッチが決定した。昨年1月に男色ディーノ戦、今年は山下実優のシングル王座に挑戦など、伊藤は大舞台で常に注目カードが組まれてきた。それだけの存在感があり、またチャンスを手にするだけの闘いをしてきたからこそだが、特に今回はキャリア最大の一戦と言っていい。


 アジャのキャリアや技量を考えると、今回は伊藤が存在感を消されてもおかしくない。レジェンド相手にどれだけ爪痕を残せるかが重要な闘いだ。そしてそういう試合でこそ本領を発揮してくるのが伊藤である。ただ、伊藤はすでにシングル王座に挑戦した経験のある選手でもある。求められるのは「負けたけど伊藤ちゃんよく頑張った」という以上の爪痕ではないか。そこから“令和のカリスマ女子レスラー”への道も始まるというものだ。いや始まるのは令和ではなく「伊藤元年」か。

文・橋本宗洋


(C)AbemaTV


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